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ピロリ菌を除菌したのに胃がんに?除菌後胃がんの現状と対策|足立区の消化器内科専門医が解説

胃がんとピロリ菌の関係をご存知ですか?

「ピロリ菌の除菌をしたから、もう安心」
そう思っていませんか?

確かに、ピロリ菌は胃がんの大きな原因の一つであり、除菌することで胃がんのリスクを大きく下げることができます。しかし、実は除菌をした後でも胃がんが発見されるケースがあるのです。

本記事では、ピロリ菌除菌後の胃がん(除菌後胃がん)について、最新の研究や内視鏡診断の課題、そして予防のためにできることをわかりやすくご紹介します。

ピロリ菌を除菌しても胃がんになるの?

ピロリ菌除菌は、2000年から保険適用が始まり、現在では多くの方が治療を受けています。特に2013年からは「ピロリ菌感染性胃炎」にも保険が適用され、広く行われるようになりました。

ところが、除菌後の経過観察中に胃がんが発見される症例が増えてきているのです。
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どうして胃がんが見つかるの?

理由の一つとして、

・除菌前からすでにがんが存在していた
・除菌によって内視鏡での発見が難しくなっている
という点が挙げられます。

内視鏡検査では、がんの「見た目」が診断の手がかりになりますが、ピロリ菌を除菌すると、
・病変が平らになる(平坦化)
・境目があいまいになる(不明瞭化)
といった変化が起こるため、がんを見逃してしまうリスクがあるのです。

除菌後胃がんの特徴とは?

研究によると、除菌後に見つかる胃がんの多くは「分化型腺がん」というタイプで、粘膜の中にとどまっていることが多いです。これはつまり、早期発見できれば内視鏡で治療が可能なケースが多いということです。
しかし、除菌後のがんは発見が難しく、進行してから見つかることも。そうなると、手術や抗がん剤治療が必要になるケースもあり、患者さんにとって大きな負担となってしまいます。

除菌後も「定期的な内視鏡検査」が重要!

ピロリ菌を除菌したからといって、胃がんにならないわけではありません。
除菌後こそ、定期的な胃内視鏡検査が大切です。

こんな方は要注意!!

・除菌後、内視鏡検査を1年以上受けていない
・胃に慢性的な不快感がある
・胃がんの家族歴がある

当院でも、ピロリ菌除菌後の患者様に対しては、年に1回の胃カメラ(内視鏡)検査をおすすめしています。

当院の内視鏡検査について

足立区青井にある「足立外科胃腸内科医院」では、

・消化器内視鏡専門医が診察・検査
・苦痛の少ない経鼻内視鏡にも対応
・鎮静剤を使用しての検査も可能

といった体制で、安心・丁寧な内視鏡検査を行っています。

特に「ピロリ菌除菌を終えて安心していたけれど、ちょっと心配…」という方は、一度お気軽にご相談ください。

足立区で消化器内科・内視鏡検査をお探しの方へ

足立区にお住まいのかた、五反野、青井、西新井にお住まいのかたで消化器内科、内視鏡検査をお探しの方は、ぜひ足立外科胃腸内科医院へお越しください。

内視鏡検査については
を参照ください。

まとめ:除菌しても油断せず、内視鏡でしっかりチェックを

ピロリ菌の除菌は、胃がん予防にとても効果的な方法です。
ですが、それで終わりではありません。

除菌後も、胃がんのリスクはゼロではないのです。

だからこそ、定期的な内視鏡検査で「見逃さない」ことが、私たち消化器内科医の大切な使命です。

胃がんは、早期に見つかれば内視鏡で治せる病気です。
どうか安心のためにも、内視鏡検査を忘れずに受けてくださいね。

関連リンク

参考文献

・小林正明「H. pylori除菌後胃癌の現状と課題」JDDW2024教育講演
・日本消化器病学会「胃がん診療ガイドライン」
・国立がん研究センター がん情報サービス

執筆:足立外科胃腸内科医院 院長 医学博士 飯田修史


※この記事は、一般的な情報提供を目的としており、医学的なアドバイスではありません。必ず、医師の診断を受けてください。


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