ピロリ菌とは?胃の中に潜む見えないリスク「最近、胃が重い」「なんとなく胃の調子が悪い」。そんなとき、もしかすると関係しているのが「ピロリ菌」です。正式には「ヘリコバクター・ピロリ」と呼ばれるこの菌は、胃の中に生息し、胃の粘膜に慢性的な炎症を起こします。これにより、慢性胃炎や胃潰瘍、さらには胃がんのリスクが高まることが知られています。日本人の約30〜40%がピロリ菌に感染しているとされ、高齢になるほど感染率が高くなる傾向があります。ピロリ菌は幼少期の不衛生な飲水や食事から感染すると考えられています。ピロリ菌の検査と治療は保険適用されるの?結論からお伝えすると、ピロリ菌の検査や除菌治療を保険診療で受けるためには、内視鏡(胃カメラ)検査で「慢性胃炎」や「胃潰瘍」などの診断が必要です。これは、2013年に厚生労働省により保険適用の基準が改定されたことによります。つまり、以下の流れが基本となります。1. 胃カメラ検査を実施2. 胃の粘膜に炎症や萎縮など、ピロリ菌感染が疑われる所見がある3. ピロリ菌検査(尿素呼気試験・便中抗原・血中抗体など)を実施4. 陽性であれば、保険診療で除菌治療が可能したがって、「ピロリ菌が気になるから検査してほしい」と希望される方も、まずは内視鏡検査を受ける必要があるのです。 ■ 例外(胃カメラなしでの保険適用)胃カメラなしでピロリ菌の保険検査・治療が認められるケースは一部のみです。たとえば:・胃潰瘍・十二指腸潰瘍が既に診断されている人(画像診断や既往歴で確認されている場合)・早期胃がん治療後の除菌などこれらは、胃カメラの所見がなくても保険適用が認められますが、通常は何らかの診断根拠が必要です。■ 自由診療であれば胃カメラなしでも可能保険を使わずに自由診療(自費)で行う場合は、胃カメラをせずにピロリ菌の検査や除菌治療を受けることもできます。ただし費用は全額自己負担となります。胃カメラはつらい?不安な方もご安心ください「胃カメラはつらそう…」「嘔吐反射が怖い」と心配される方も多くいらっしゃいます。当院では、経鼻内視鏡や鎮静剤を使用した苦痛の少ない内視鏡検査を行っています。鼻から細いカメラを入れる経鼻内視鏡は、口からの検査よりも嘔吐反射が起きにくく、会話も可能です。初めての方でも安心して受けられるよう、丁寧な説明とサポートを行っていますので、お気軽にご相談ください。ピロリ菌除菌治療とは?副作用は?ピロリ菌除菌は、1週間ほどの抗菌薬と胃酸を抑える薬の内服によって行います。成功率は90%以上と高く、再感染はほとんどありません。ただし、以下のような軽い副作用が出ることもあります:・軟便や下痢・ 味覚異常・吐き気 などもし除菌に失敗した場合でも、2次除菌(別の薬を用いる)も保険で可能です。ピロリ菌を放置するとどうなる?胃がんとの関連性ピロリ菌は、胃がんの最大の危険因子とされています。除菌によって胃がんの発症リスクを大きく下げられることが、多くの研究で報告されています。一方で、すでに長年感染していた場合、粘膜が萎縮し、除菌後でも胃がん発症リスクはゼロではないため、定期的な内視鏡検査が重要です。足立区でピロリ菌検査・除菌治療をご希望の方へピロリ菌は、自覚症状が乏しいために見逃されがちです。しかし、早期発見・早期除菌で将来のリスクを大きく減らすことが可能です。足立区、五反野、青井、西新井周辺で消化器内科・胃カメラ検査をご希望の方は、ぜひ当院「足立外科胃腸内科医院」までご相談ください。 まとめ・ピロリ菌の除菌治療を保険で受けるには、胃カメラが必要・胃がんリスクを下げるために、早めの検査と治療が重要・当院では苦痛の少ない内視鏡検査で、安心して受診できます関連リンク・ピロリ菌感染症についてhttps://www.adachi-ichou.com/consultation/16.html・内視鏡検査についてhttps://www.adachi-ichou.com/page/stomach_colon_inspection.html参考文献・日本消化器病学会「消化性潰瘍診療ガイドライン 2020」・「日本における胃がん内視鏡検診の現状と今後の課題」Gastroenterological Endoscopy 2023・厚生労働省「がんによる生涯医療費の推計と社会的経済的負担に関する研究」報告書この記事は、一般的な情報提供を目的としており、医学的なアドバイスではありません。必ず、医師の診断を受けてください。執筆:足立外科胃腸内科医院 院長 飯田修史==============================足立外科胃腸内科医院東京都足立区青井2−24−803−3880−1191かかりたい、かかってよかったといわれるクリニックを目指します。https://www.adachi-ichou.com/https://www.youtube.com/watch?v=WPFDp2tsugo==============================
ピロリ菌とは?胃の中に潜む見えないリスク
正式には「ヘリコバクター・ピロリ」と呼ばれるこの菌は、胃の中に生息し、胃の粘膜に慢性的な炎症を起こします。これにより、慢性胃炎や胃潰瘍、さらには胃がんのリスクが高まることが知られています。
日本人の約30〜40%がピロリ菌に感染しているとされ、高齢になるほど感染率が高くなる傾向があります。ピロリ菌は幼少期の不衛生な飲水や食事から感染すると考えられています。
ピロリ菌の検査と治療は保険適用されるの?
これは、2013年に厚生労働省により保険適用の基準が改定されたことによります。つまり、以下の流れが基本となります。
1. 胃カメラ検査を実施
2. 胃の粘膜に炎症や萎縮など、ピロリ菌感染が疑われる所見がある
3. ピロリ菌検査(尿素呼気試験・便中抗原・血中抗体など)を実施
4. 陽性であれば、保険診療で除菌治療が可能
したがって、「ピロリ菌が気になるから検査してほしい」と希望される方も、まずは内視鏡検査を受ける必要があるのです。
■ 例外(胃カメラなしでの保険適用)
・胃潰瘍・十二指腸潰瘍が既に診断されている人(画像診断や既往歴で確認されている場合)
・早期胃がん治療後の除菌など
これらは、胃カメラの所見がなくても保険適用が認められますが、通常は何らかの診断根拠が必要です。
■ 自由診療であれば胃カメラなしでも可能
胃カメラはつらい?不安な方もご安心ください
当院では、経鼻内視鏡や鎮静剤を使用した苦痛の少ない内視鏡検査を行っています。鼻から細いカメラを入れる経鼻内視鏡は、口からの検査よりも嘔吐反射が起きにくく、会話も可能です。
初めての方でも安心して受けられるよう、丁寧な説明とサポートを行っていますので、お気軽にご相談ください。
ピロリ菌除菌治療とは?副作用は?
ただし、以下のような軽い副作用が出ることもあります:
・軟便や下痢
もし除菌に失敗した場合でも、2次除菌(別の薬を用いる)も保険で可能です。
ピロリ菌を放置するとどうなる?胃がんとの関連性
一方で、すでに長年感染していた場合、粘膜が萎縮し、除菌後でも胃がん発症リスクはゼロではないため、定期的な内視鏡検査が重要です。
足立区でピロリ菌検査・除菌治療をご希望の方へ
足立区、五反野、青井、西新井周辺で消化器内科・胃カメラ検査をご希望の方は、ぜひ当院「足立外科胃腸内科医院」までご相談ください。
まとめ
・胃がんリスクを下げるために、早めの検査と治療が重要
・当院では苦痛の少ない内視鏡検査で、安心して受診できます
関連リンク
参考文献
・「日本における胃がん内視鏡検診の現状と今後の課題」Gastroenterological Endoscopy 2023
・厚生労働省「がんによる生涯医療費の推計と社会的経済的負担に関する研究」報告書
執筆:足立外科胃腸内科医院 院長 飯田修史
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