足立外科胃腸内科医院|外科、胃腸内科、内科

足立胃腸科外科

肺がん検診の講習会に参加してきました。

10月7日(木)19時半から21時にかけて足立区医師会で行われた
肺がん検診読影医の講習会に参加してきました。

この講習会では帝京大学医学部付属溝口病院の松谷先生が講義をしてくださいました。

1.肺がんとは、2.肺がんの予防、3.肺がん治療、4.胸部レントゲンの読み方
と、多岐にわたる内容で、
普段の診療ではなかなか接することのない肺がんの最新の情報を得ることができ、大変勉強になりました。

肺がん検診は二人の医師がレントゲン写真の読影(どくえい)を行います。
読影とはCTやレントゲン写真などの画像を高精細モニターで見て、病気の有無や程度を診断し、画像
診断報告書を作成することです。

肺がん検診では第1読影医が評価した後、第2読影医が再度評価します。
二段階のチェックが入ることにより、なるべく病変の見落としがないようにしているわけです。
二次読影は専門医が行います。
今回の講習会は第1読影医を務めるための必須の講習会となっております。

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講習会内容のポイントを箇条書きにてご紹介致します。

●肺がんの予防について
がんの予防には以下のように1次予防から3次予防まであります。

1次予防 発生を防ぐ:がんにならない生活習慣(主に禁煙)
2次予防 早期発見:検診で早期発見したがんを根治
3次予防 がんによる死亡を防ぎ、生活の質を維持:がんの再発や転移を防ぐための治療

●がんの原因が全てわかっているわけではない
がんの発生要因別割合で1次予防可能な要因によるものは男性で53.3%、女性で29.9%でした。
違う見方をすると、男性では46.7%、女性では70.1%がその他の要因であり、原因が不明のものである。

●公益財団法人がん研究振興財団によるがんの統計(2021年)によると喫煙率の推移(1995-2018)は男性では減少傾向、女性では緩やかな減少傾向はみとめるものの50歳代では増加傾向にあるとのことでした。


●早期発見が重要
肺がんを早く見つけるには肺がん検診が重要である。
有効性評価に基づく肺がん検診ガイドライン(https://minds.jcqhc.or.jp/n/med)によると
低線量CTによる肺がん検診の推奨度は推奨レベルI(推奨しない)であり、諸外国のガイドラインでは推奨レベルI(保留)ということでした。

●がんの統計(2021年)によると肺がんの臨床進行度別5年相対生存率の推移はいずれのstageも改善されつつある。

●IV期のNSCLC(非小細胞肺がん)に対する薬物療法両方の変遷
細胞障害性の薬物治療だけでなく分子標的薬や免疫療法(免疫チェックポイント阻害剤)を組み合わせることにより生存期間の中央値が伸びている。


当院では肺がん検診を行っております。
まだ受けていない方は是非受けてみてはいかがでしょうか?

参照:
公益財団法人がん研究振興財団 がんの統計2021
https://ganjoho.jp/public/qa_links/report/statistics/2021_jp.html

公益財団法人日本医療機能評価機構 Mindsガイドラインライブラリ
https://minds.jcqhc.or.jp



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院長 飯田 修史

足立外科胃腸内科医院
【外科・胃腸内科・内科・皮膚科】
【五反野、青井のクリニック】

東京都足立区青井2−24−8
03−3880−1191

かかりたい、かかってよかったといわれるクリニックを目指します。
https://www.adachi-ichou.com/
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