足立外科胃腸内科医院|外科、胃腸内科、内科

足立胃腸科外科

コロナ禍での心肺蘇生法について

こんにちは

今回のテーマは
新型コロナウイルスが流行している状況での心肺蘇生法
について。

救急車の平均到着時間は8.7分。
心停止から1分毎に、救命率は7−10%下がります。

一般市民の方による迅速な救急通報、迅速な救急蘇生(心肺蘇生や気道異物除去等)が心停止患者の救命、社会復帰に大きく貢献します。

とはいえ、どのようにすればいいのかわからない、心停止しているか判断できないと思われる方は多いと思われます。

蘇生2015ガイドラインによると
「心停止かどうかの判断に自信が持てない場合も、心停止でなかった場合の危害を恐れずに直ちに胸骨圧迫実施してよい。」
「非心停止傷病者に対して、胸骨圧迫を開始したとしても重篤なリスクは生じない。」
とされています。


★心肺蘇生法★

1. 反応があるか確認
 何らかの「応答」や「しぐさ」がなければ「119番通報」と「AEDの手配」を迅速に行います。

2. 呼吸の確認
 胸と腹部の動きを見て、普段通りの呼吸がなければ「ただちに」心臓マッサージ(胸骨圧迫)を開始します。

心臓マッサージは強く!早く!絶え間なく!行います。
 強く:胸が5cm沈むように圧迫(小児・乳児は胸の厚さの約1/3)
 早く:1分間に100−120回のテンポで
 絶え間なく:胸骨圧迫の中断は最小限に(10秒未満)

 心臓マッサージをする場所は「胸の真ん中」が目安です。

3.AEDで除細動(電気ショック)
 AEDが到着したら電源を入れて電極パッドを装着し、音声ガイドに従います。
 除細動ボタンを押すときは、「みんな離れて」と声を出し、手振りも使って離れるように指示します。

 AED:心停止した心臓に電気ショックを与え、心臓の拍動を正常に戻す救命器具。


電気ショック後、直ちに心臓マッサージ(胸骨圧迫)を再開します。


★新型コロナウイルス(COVID-19)が流行している状況では全ての心肺停止傷病者に感染の疑いがあるものとして対応することが重要です。
・倒れている人がマスクをしていたら、外さずに胸骨圧迫を開始し、マスクをしていなければ、口と鼻に布をかぶせてから開始します。
・成人の心停止に対しては、人工呼吸を行わず胸骨圧迫とAEDによる電気ショックを実施します。
・小児の心停止に対しては、人工呼吸ができる場合は胸骨圧迫に人工呼吸を組み合わせて実施します。
 感染の危険などを考え人工呼吸を行うことに躊躇いがある場合には胸骨圧迫だけを続けます。



【参照】
日本医師会ホームページ 救急蘇生法 
https://www.med.or.jp/99/
https://www.med.or.jp/99/cpr.html

東京消防庁ホームページ
https://www.tfd.metro.tokyo.lg.jp/lfe/kyuu-adv/life01-2.html



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院長 飯田 修史

足立外科胃腸内科医院
【外科・胃腸内科・内科・皮膚科】
【五反野、青井のクリニック】

東京都足立区青井2−24−8
03−3880−1191

かかりたい、かかってよかったといわれるクリニックを目指します。
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