こんにちは新型コロナウイルス感染症の勢いが止まりません。今日はウイルスとは?、なぜ石けんによる手洗いが有効なのか?などについて。ウイルスとはどういったものでしょうか?ウィルスは生物ではありません。何層もの脂質(脂肪)でできた保護膜に覆われたにタンパク質で、DNAかRNAのいずれか一方を持つ物質です。大きさは細菌の50分の1程度と、とても小さく、細胞質と細胞壁を持ちません。ウイルスはその構造からエンベロープのあるウイルス(エンベロープウイルス)と、エンベロープのないウイルス(ノンエンベロープウイルス)に分けられます。(コロナウイルスはエンベロープウイルスです。)ウイルスは単独で増殖できないために、動物などの細胞内に侵入して増殖します。ヒトの体にウイルスが侵入すると、ヒトの細胞の中に入って自分のコピーを作ることにより増殖していきます。ウイルスには抗菌薬(抗生剤、抗生物質)は効きません。大事なことなのでもう一度書きます。ウイルスには抗菌薬(抗生剤、抗生物質)は効きません。抗ウイルス薬が存在するウイルスもありますが、それ以外の場合体内に入ってしまったら、自身の免疫に頼るほか手立てはないため身体の中にウィルスを入れないことが大事です。ウイルスはドアノブや電車のつり革、共有のパソコン、トイレのドアや会社の入り口、エレベーターのボタンなど、不特定多数の人が触る様々な場所に付着しています。ウイルスが付着した手で鼻や口、眼などの粘膜を触れることによりウイルスは体内に入ります。ウイルスは目に見えません。見た目に汚れていない手であってもウイルスが付着している可能性があります。手についたウイルスを体内に入れない予防策の一つとして重要なことが手洗いです。ウイルスは脂質でできた何層もの膜に覆われています。この脂質の保護膜を取り除き、破壊することによりウイルスたんぱく質は自然に減衰し崩壊します。石けんは脂質の保護膜を破壊するため、石けんによる手洗いがウイルス除去に有効です。石けんは水になじみやすい「親水性」と、油になじみやすい「親油性」を持つ界面活性剤で、脂質を包み込んで中に閉じ込めるように作用します。脂質の保護膜を破壊するためには石けんをたっぷりと泡立てて20秒以上こする必要があります。親指や指先、指の間などは手指衛生が不十分になりやすいため、流水と石けんを使い、指の間、手首、爪の間などを含め、ていねいにしっかり時間をかけてこすり洗うようにしましょう。(爪は短く切っておきましょう)アルコールも脂質の保護膜を破壊します。エンベロープウイルス(コロナウイルスなど)はアルコール消毒剤によりダメージを受けやすい傾向にあります。手指消毒剤は効果がありますが、ウイルスに殺菌効果があるアルコール濃度(70%~)にて、正しく用いないと効果が薄れます。せっかく手洗いや手指消毒をしても、その後にドアノブなどに接触すれば、感染は防げません。ドアノブなどの身の回りの物の表面の消毒には次亜塩素酸ナトリウム(0.1%)が有効です。安定性に欠け、長く置くと分解してしまうので調製後すぐに使うことが重要です。ドアノブ、窓の取手、机、椅子、電話機、パソコンのキーボード、水道の蛇口、便器のフタ、エレベーター、コピー機等のボタンなど、よく触れる場所のふき取り清掃が効果的です。ウィルスは健康な肌を通り抜けることはできません。頻繁に手を洗うと手指が乾燥し、それにより生じる肌の小さなひび割れにウィルスが隠れ潜んだり、体内に侵入する可能性があるため保湿もしっかりするようにしましょう。院長 飯田 修史https://www.youtube.com/watch?v=WPFDp2tsugo足立外科胃腸内科医院(外科・胃腸内科・内科・皮膚科)https://www.adachi-ichou.com/【五反野、青井のクリニック】かかりたい、かかってよかったといわれるクリニックを目指します。東京都足立区青井2−24−8 03−3880−1191
新型コロナウイルス感染症の勢いが止まりません。
今日はウイルスとは?、なぜ石けんによる手洗いが有効なのか?などについて。
ウイルスとはどういったものでしょうか?
ウィルスは生物ではありません。
何層もの脂質(脂肪)でできた保護膜に覆われたにタンパク質で、DNAかRNAのいずれか一方を持つ物質です。
大きさは細菌の50分の1程度と、とても小さく、細胞質と細胞壁を持ちません。
ウイルスはその構造からエンベロープのあるウイルス(エンベロープウイルス)と、エンベロープのないウイルス(ノンエンベロープウイルス)に分けられます。
(コロナウイルスはエンベロープウイルスです。)
ウイルスは単独で増殖できないために、動物などの細胞内に侵入して増殖します。
ヒトの体にウイルスが侵入すると、ヒトの細胞の中に入って自分のコピーを作ることにより増殖していきます。
ウイルスには抗菌薬(抗生剤、抗生物質)は効きません。
大事なことなのでもう一度書きます。
ウイルスには抗菌薬(抗生剤、抗生物質)は効きません。
抗ウイルス薬が存在するウイルスもありますが、それ以外の場合
体内に入ってしまったら、自身の免疫に頼るほか手立てはないため身体の中にウィルスを入れないことが大事です。
ウイルスはドアノブや電車のつり革、共有のパソコン、トイレのドアや会社の入り口、エレベーターのボタンなど、不特定多数の人が触る様々な場所に付着しています。
ウイルスが付着した手で鼻や口、眼などの粘膜を触れることによりウイルスは体内に入ります。
ウイルスは目に見えません。
見た目に汚れていない手であってもウイルスが付着している可能性があります。
手についたウイルスを体内に入れない予防策の一つとして重要なことが手洗いです。
ウイルスは脂質でできた何層もの膜に覆われています。
この脂質の保護膜を取り除き、破壊することによりウイルスたんぱく質は自然に減衰し崩壊します。
石けんは脂質の保護膜を破壊するため、石けんによる手洗いがウイルス除去に有効です。
石けんは水になじみやすい「親水性」と、油になじみやすい「親油性」を持つ界面活性剤で、脂質を包み込んで中に閉じ込めるように作用します。
脂質の保護膜を破壊するためには石けんをたっぷりと泡立てて20秒以上こする必要があります。
親指や指先、指の間などは手指衛生が不十分になりやすいため、流水と石けんを使い、指の間、手首、爪の間などを含め、ていねいにしっかり時間をかけてこすり洗うようにしましょう。
(爪は短く切っておきましょう)
アルコールも脂質の保護膜を破壊します。
エンベロープウイルス(コロナウイルスなど)はアルコール消毒剤によりダメージを受けやすい傾向にあります。
手指消毒剤は効果がありますが、ウイルスに殺菌効果があるアルコール濃度(70%~)にて、正しく用いないと効果が薄れます。
せっかく手洗いや手指消毒をしても、その後にドアノブなどに接触すれば、感染は防げません。
ドアノブなどの身の回りの物の表面の消毒には次亜塩素酸ナトリウム(0.1%)が有効です。安定性に欠け、長く置くと分解してしまうので調製後すぐに使うことが重要です。
ドアノブ、窓の取手、机、椅子、電話機、パソコンのキーボード、水道の蛇口、便器のフタ、エレベーター、コピー機等のボタンなど、よく触れる場所のふき取り清掃が効果的です。
ウィルスは健康な肌を通り抜けることはできません。
頻繁に手を洗うと手指が乾燥し、それにより生じる肌の小さなひび割れにウィルスが隠れ潜んだり、体内に侵入する可能性があるため保湿もしっかりするようにしましょう。
院長 飯田 修史
https://www.youtube.com/watch?v=WPFDp2tsugo
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