こんにちは。 今回はまた風疹についてです。10月22日に米国疾病対策センター(CDC)は日本で風疹が流行していることを受け、警報レベルを2に引き上げました。日本に渡航する際には予防接種を受けるよう求めると共に、予防接種を受けていない妊娠中の女性は感染の拡大が治まるまで日本への渡航を自粛するよう勧告しています。現在東京、神奈川、千葉など首都圏を中心に風疹の患者さんが急増しています。足立区内でも風しん患者さんの報告が急増しており、「クリニックからのお知らせ」にも書きましたが、緊急対策として11月1日以降1.風疹抗体価が低い19歳以上の区民(男女問わず)に予防接種費用の助成を行う。2.19歳以上(男女問わず)の風疹抗体価の検査を無料で行う。という2つを行いました。https://www.adachi-ichou.com/news/139.htmlしかしながら採血による無料の風疹抗体検査は予約制で日時が限られており、すでに定員数に達し新たな予約が取れない状況になっているようです。風疹が大流行している現状を考えると、少しでも早く予防接種を受ける必要があります。当院をはじめとした医療機関において自費で抗体検査をし、抗体価が低い場合(HI法32倍未満、またはEIA法8未満)、その結果を窓口に提出することにより予防接種予診票を発行してもらうというのが少しでも早く抗体価を知り、予防接種の助成を受けるための次善の策と考えます。助成を受けるとMR(麻疹風疹)ワクチンが窓口会計5,000円で接種できます。なぜ風疹がここまで問題になるのでしょうか? 妊娠20週頃までの妊婦さんが風疹ウイルスに感染すると、お腹にいる赤ちゃんにも感染して、赤ちゃんの心臓や目、耳に影響が及ぶ先天性風疹症候群が出現する場合があり、 しかも風疹はワクチンによって予防可能な疾患だからです。30から50歳代の成人男性が風疹の抗体を持っていない可能性が高いとされています。妊娠を希望する女性や、妊婦さんの同居家族の方だけでなく、 職場の同僚の方など周りにいる人はただちに罹患歴・予防接種歴を確認すると共に、風疹の抗体検査を受けて免疫の有無を確認することをおすすめします。必要があればワクチン接種を受けましょう。 https://www.adachi-ichou.com/news/96.htmlhttps://www.adachi-ichou.com/blog/87.html当院では抗体検査を実施しております。またワクチン接種も可能です。 (麻しん・風しん混合ワクチンとなります。予約が必要です。) 当院は先天性風しん症候群緊急対策予防接種における指定医療機関です。 お気軽にご相談ください。 院長 飯田 修史足立外科胃腸内科医院(外科・胃腸内科・内科・皮膚科)【五反野、青井のクリニック】
職場の同僚の方など周りにいる人はただちに罹患歴・予防接種歴を確認すると共に、風疹の抗体検査を受けて免疫の有無を確認することをおすすめします。